小説のプロローグっぽいものを暫定公開。
内容は舞台説明っぽいもの。
まだえっちな描写は無いです。
後に修正するかも><
000:プロローグ
日本は今、「くすぐり」という新たなブームが到来していた。
「くすぐり」とは、脇の下・脇腹・足の裏など人体の敏感な部分を優しく刺激し、相手をむず痒い感覚に襲わせる行為。
「くすぐり」を受けた者は強制的に笑わされ、くすぐったい感覚に悶える事になるだろう。
そんな「くすぐり」という行為が、日本中で大流行だった。
「くすぐり」は家族間・恋人同士・友達同士・またある所では他人同士でも行われていたりする。
表向きには健康活動とされているが、どこか性的な匂いを漂わせる「くすぐり」という行為。
くすぐりが癖になり、くすぐったりくすぐられるのに性的興奮を覚えてしまう者も多い。
よく性行為等にくすぐりが用いられたりもするし、くすぐりを利用した性犯罪も多発し問題となっている。
元はT症候郡(通称くすぐり病)の治療として行われていたくすぐり治療から、ブームにまで発展したという。
そしてくすぐりブームによって、今じゃ様々なメーカーからくすぐりグッズが売られている。
健康活動として毎日くすぐりを推奨されている今、くすぐりグッズの売れ行きは凄まじかった。
これまで小さかったメーカーがくすぐりグッズを取り扱ったことにより、今では世界中に支社を持つ超有名メーカーに成り上がったという話もある。
くすぐりブームは、国の経済にまで影響を及ぼす程の効果を発していた。
そういう訳で、今、世界中はくすぐりブーム真っ只中。
この話はそんな傍迷惑な流行に振り回される可哀想な少女の物語である。